Q.1 ジャンル(ファンタジー、現代もの、時代劇、SF…など) |
ファンタジー |
Q.2 国(都市)の名前 |
サマン・クルス王朝 |
Q.3 首都の名前(都市や村の場合は省略してOK) |
ヴァイセンベルク |
Q.4 最高責任者の名前 |
フローネ・リムルグ・ヴァン・ウィルダネス |
Q.5 最高責任者の肩書(国王、大公、皇帝、村長、市長、総統、大名、総督、評議会議長、大統領、書記長…など) |
国王 正確にはウィルダネス朝第9代国王 |
Q.6 象徴(その国や都市を代表するシンボル。国鳥や国花など。これらとは別に紋章(国章)の設定もあるならここで) |
国鳥はカワセミ、国花は青い薔薇。 国章は中央にウィルダネス家の紋章(盾紋)が描かれた 翼を広げた双頭のドラゴン(双頭の鷲の紋章の頭部がドラゴンに変わった感じ)で 両足には何者にも束縛されないことを表す鎖の切れた足枷が描かれており、その右足で国花である薔薇の花を掴んでいる。 紋章の下のスクロールに書かれたモットーは「Immer herausfordern und vorankommen!(常に挑み前進せよ)」 国旗は上から順に瑠璃色(RGB 42.92.170)→白(正確にはアリスブルー。RGB 240.248.255)→オパールグリーン(RGB 190.224.206)の横三色旗で 政府が使用する正式な旗では中央よりやや左(旗竿側)に国章が入る。 ちなみに各色の分割の比率は中央の白が最も広く、上下の瑠璃色とオパールグリーンの割合は白の半分程度。 プロイセン王国の国旗の色分割をイメージするとわかりやすい。 また、垂直掲揚用に国章を90度回転させた国旗も存在する。 この場合、国章の位置は中央よりやや上となり、下端は国章の有無に関わらず逆V字型に切れ込みが入ったものとなる。 |
Q.7 政治形態(帝政とか共和制とかだけじゃなく、学園都市や宗教都市など都市形態も含みます) |
議会君主制 サマン・クルスの政治は貴族のみで構成される「貴族評議会」と 爵位を持たない一般市民も議員として立候補できる「騎士評議会」の2つからなる議会制を採っているが、 これらはあくまで国王を補佐するためのもので最終的な意思決定は国王が行う。 ちなみに評議会議員の任期はどちらも4年で、2年ごとに交代で人員の刷新が行われる。 この議員の選出は選挙によって行われるが、選挙に参加(立候補と投票どちらも)できる者が 現状では各地の名士(貴族や学者、施療師(医者)など)や神官、大商人などに限られているため一般市民から見ればやはり雲の上の存在であることに変わりない。 また、実際には上記のように投票できる者が限られていることや、 議員という身分に固執する貴族からの圧力などにより自由で公正な投票が行われているとは言い難いため、 特に貴族評議会では人員の刷新がほぼ機能しておらずメンバーの固定化が甚だしい。 |
Q.8 人口 |
約750万人 ただし現代日本のような詳細な国勢調査は行われていないため、あくまでもおおよその数値。 また、人口が50万人を超える大都市は王都ヴァイセンベルクだけであり、 西の大都市ヴェストセルシュや南の大都市ルツェルンも人口は10〜20万人程度。 |
Q.9 構成種族・人種(その国や都市を構成する主な種族や人種) |
ほぼ人間のみ。地方によっては地霊族(ドワーフ)なども僅かながら存在する。 これ以外の妖精族(エルフ)や巨人族、人馬族(ケンタウロス)、蛇人(ナーガ)などを目にすることはほとんど無い。 |
Q.10 公用語 |
クルス語と西方共通語 これ以外にも歴史的なつながりの深さからアル・クローズ王国の公用語であるクローズ語や ヴァルスフ帝国の公用語のバラル語などを解する民も少なくない。 |
Q.11 平均識字率(教育普及率) |
約60% 都市部などでは70%を上回る。 各地の名士や七大神の神殿などが主催(主宰)となって広く一般に初等教育 (要するに寺子屋のようなもの。読み書き算術を教える)が行われているため周囲の国々と比べても識字率は高い。 |
Q.12 成人年齢(満何歳で成人として認められるか) |
15歳 妖精族や地霊族など他の種族の場合はこの限りではないが、これらと人間との混血のうち人間に育てられたものはやはり15歳で成人とみなされる。 |
Q.13 通貨単位(使用される貨幣の種類(金貨、銀貨、貝殻、コーラの王冠、支払保証済みクレッドスティック…など)の説明もここで) |
クルス 略号はCL。ぶっちゃけると1CL=100円。1クルス銀貨と100クルス金貨が一般的で これ以外に1万クルスミスリル貨というのも存在するがめったに使われない。 また、補助通貨としてリーフ(略号はl(小文字のL)。1l=0.01CL)という銅貨が存在し、小額の取引用によく使われる。 貨幣の大きさは1l銅貨が直径約3.5cm、厚み約3mm、1CL銀貨が直径約3cm、厚み約3mm、 100CL金貨が直径約2.5cm、厚み約2.5mm、10000CLミスリル貨が直径約2cm、厚み約2mmで 1l銅貨と1CL銀貨が円形、100CL金貨が12角形、10000CLミスリル貨が7角形となっており、 1CL銀貨のみ縁にギザギザがあるがどれも穴は空いていない。 表面の中央にはQ.6で述べた国章が、裏面の中央にはウィルダネス家の盾紋が描かれている。 そして額面を表す「1」や「100」などの数字は一切書かれていない。 |
Q.14 税制(税率のほか特筆すべき税の種類などがあればここで) |
各地方を治める領主ごとに多少違うがおおよそ50%程度 都市部では現金での納税が多いが農村部などでは作物で納めることが多い。 また、これ以外にも労役の義務があり住民は自分が住んでいる街や村の城壁の修復や街道の整備などに一定期間使役される。 領主や市長が所有する田畑での農作業や鉱山での採掘に従事させられることもあるが、労役の義務はあくまでも公的なものということになっているため 本来はこうした個人的な目的のために住民を使役するのは法律違反。 各村や街で得られた税収は一度全てその地方の領主の元へと集められ、その中から50%程度が国へと上納される。 そして残った分がその年の予算となり、これを元に公共事業費などとしてまた各都市や村へと配分される。 このため、領主の手元に残る税収は全体の数%程度となる。 (これは支配下にある市長や村長も同じ程度) 地方から国へと上納された税金は軍隊の維持や外交予算、河川の整備、評議会議員や大臣などへの給与といった国家レベルの事業の予算となり、 各地方の街道の整備などの地方レベルの内政は基本的に全て領主や市長、村長などに委任される。 ただし、なにか急を要する事案が存在する場合は必要に応じて国から各地方などに緊急予算が改めて配分される。 都市部の出入りやゲートによる国外からの入国には入市税や入国税がかかるが、これは商売目的かどうかで大きく変わる。 観光や学問、巡礼など移動や滞在目的の場合は一人当たり10CL程度(滞在目的や期間などによって変化する)だが、 商品を持ち込んで売りたい場合は商品の10%に相当する分を収めることとなっている。 これは現物での支払いのほか現金による納税も認められている。 |
Q.15 葬制(人々が亡くなったあとの死体の処理方法。土葬、火葬、水葬、風葬、鳥葬、ミイラ葬…など。また墓の設定などもあればここで) |
主に土葬。ただし納骨堂においてはある意味風葬ともいえる。 農村部などでは村外れなどに共同墓地があり、そこへ埋葬するというパターンが多いが 都市部では土地に限りがあることから納骨堂を作ってそこでまとめて埋葬することが多い。 納骨堂の上部は天井がなく螺旋状に床の続くいわゆる人食い穴となっており、 死者はここへ収められ分解が進んだものから順に下へ下へと落としていく。そして、その行き着く先が納骨堂となっている。 大貴族などの場合は自家用の墓所を保有していたり、神殿の一角に埋葬されるケースも多い。 また、葬儀の際に使われる棺は身分などに関係なく基本的に全て木製で伸展葬(寝かせた状態で収納する)での埋葬が一般的だが、 農村部では大きな樽の中に死体を座らせた状態で埋葬すること(屈葬)もよく行われている。 大都市などを中心に地下にカタコンベが存在することもあるがこれらはどれも現在では使われていない。 そればかりか維持すら行われていないため内部は荒廃しており、ときにはこれが原因で地盤沈下が起こることもある。 |
Q.16 婚姻形態(結婚の形態。単婚制(一夫一婦制)や一夫多妻制など。また出生率もここで) |
基本的には単婚制で男女ともに15歳以上(つまり成人済み)での結婚が可能。 ただ、王侯貴族や大商人の中にはハーレムのような形で多数の愛人を囲っていることも珍しくない。 (ちなみにこれは一夫多妻ばかりとは限らない。逆のケース、つまり多夫一妻も普通にありえる) 出生率は農村部で6〜7程度、都市部でも4〜5程度だが医療があまり発達していないこともあり 新生児や乳幼児の死亡率は20〜30%程度と決して低くなく 生まれた子どもの多くは成人前に死亡するため人口そのものはそれほど大幅な増加とはならない。 王侯貴族や大商人などの富裕層ほど多額の養育費をかけて一人の子供を手厚く育てる傾向にあるため これら富裕層だけに限れば出生率も2〜3程度と少なくなることが多い。 (ハーレムなどの形で愛人を多数囲っている場合はこの限りではないが) |
Q.17 気候(温暖、寒冷、雨が多い、乾燥してる、一年中霧が発生してて視界が悪い←…など) |
冷帯から温帯に属する気候(現実世界で言うところの西岸海洋性気候)で一年を通じて過ごしやすい。 特に南部は温暖で冬でもめったに雪が降ることはない。 逆に北部地域では全体的に標高が高いこともあって寒冷で冬は吹雪くことも珍しくなく、稀にオーロラが発生することもある。 |
Q.18 地理(盆地のため平坦、山がちな地形が多い、標高が高く空気が薄い、海に面してる…など) |
グラン・カイアル大湖に突き出た半島という立地から全体的に平坦だが、 半島の中心部は北部ガルテルス山脈→中部エスターヴェルト山地→中南部カプト山地→南部ヴォルナハル山脈と続く 中央山脈帯となっており山脈や山地が連続するため山がち。 また、国内にはリューク湖(ターレス地方とアル・クローズ王国、バールフール侯国の国境)や ラティシェ湖(ネイス地方)、ハーフェル湖(ナタニア地方)、ゲルゼ湖(カイウス地方)、 リミニア湖(エレミア地方)、ヴォルネス湖(ヴァニス地方)など多数の湖が存在し、 これを取り巻くように大小さまざまな森林地帯や湿地帯が存在するため、特に中央山脈帯より東の地域では水資源や森林資源が豊富。 |
Q.19 主な産業(農業、鉱業、漁業、狩猟業、林業、観光業、軍事都市で軍隊関係者しかいない(産業なんて無い)←…など) |
農業のほか酪農や林業が盛ん。 また、中央山脈帯を中心に山地には金鉱山や銀鉱山、鉄鉱山、岩塩鉱山などの鉱山が存在するため、これらの近隣の都市では鉱業も盛んに行われている。 |
Q.20 主な特産品・名産品 |
ワインやエール、ブランデーなどの酒類、小麦や牛肉、ハム、チーズなどの食料品、 鉄鉱石などの鉱物、彫金細工や宝石細工などの細工物、羊毛や毛織物などの繊維類がよく知られた特産品。 他にはガラス製品や陶磁器なども高い品質で知られている。 |
Q.21 人々の暮らし、経済状況(豊か、食うに困るほど貧しい、恐怖政治が横行しまともに暮らせない…など) |
それなりに豊かだが無駄飯を食べさせるほどの余力はない。そのため禁固刑もない。 特に王都ヴァイセンベルクや西のヴェストセルシュ、南のルツェルンといった大都市では 公衆浴場が完備されていることもあり、一般市民でもきちんとした身なりの人が多く豊かだと言える。 |
Q.22 人々の気質(開放的、閉鎖的、刹那的、貧しいけど人情的…など) |
港町や宿場町など外国人や旅行者と触れる機会の多い地域では開放的なことが多いが、 それ以外の農村部などでは他所者を信用しない閉鎖的なところも少なくない。 |
Q.23 人々が嗜好する食品 |
パンやパスタ類など小麦が主食。肉類やスープ類は濃厚な味付けのものが好まれる。 魚類も食されるが、海からは遠いため海水魚(海産物)は高価になりがちであまり一般的でない。 (鱒や鯉など川魚を使った料理は普通に見られる) |
Q.24 人々の主な服装 |
男性はプールポワンにズボン、女性はブラウスにボディス、スカートが多い。 また、女性は旅行用や乗馬用などを除き基本的にズボンをはかない。 この地域で主に産出される繊維類が以前は羊毛(毛織物)しかなく、洗いにくく乾きにくいことから かつてはあまり洗濯が一般的ではなく着の身着のままという不潔な状態が長らく続いていたが、 最近(ここ100年ほど)では「熱帯の国」や「砂漠の国」などから綿花(綿織物)がある程度まとまった数輸入されるようになり 人々の衣服も綿織物を用いたものが一般的となってきている。 それに伴い、現在では一般の人々の間にも洗濯の習慣が広まっており専門の洗濯屋なども出現してきている。 ちなみにこれ以外の繊維類では麻(麻織物)は地域的な意味からも縁遠く一般的ではなく、 絹(生糸や絹織物)は超高額なため王侯貴族などのごく一部の富裕層以外には一切広まっていない。 (一般に出回るとしたらせいぜいハンカチ程度。それすらも一般市民からすると高額すぎて手が出ない) あと、繊維とは違うがゴム製品はほぼ存在しないためパンツのウェストなどにゴムが用いられることはなく、さらにファスナーも存在しない。 |
Q.25 人々の主な交通手段(徒歩、馬(馬車)、駕籠、魔法(魔法装置)、船、飛行船、自転車、自動車、エアカー…など) |
主に徒歩。 馬に乗っての移動も一般的だが馬そのものが高額なこともあり一般市民が自分の馬を所有してそれに乗るということはまず無い。 またヴァイセンベルク市内など大都市では乗合馬車も見られるが、都市間をつなぐ長距離馬車は数が少なく運賃も高額。 港町や川沿いの街では船による移動も一般的だが、川の渡し船を除き旅客専用の船というのはほとんど存在しないため荷物を運ぶついでに乗せてもらう感じになる。 このため当然ながら常に希望通りの場所へ行けるとは限らない。 ただ、これらとは別にゲート(*)と呼ばれる転移装置が存在し、サマン・クルス国内各地と世界中をつなぐネットワークを形成している。 そのため長距離移動を行う場合はこれを利用することが多い。 ただしゲートが存在するのはある程度の規模の都市部に限られるため、そこから各村やゲートのない街への移動はやはり徒歩や馬、馬車でということになる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *:ゲート 二点間の転移を可能にする魔法装置。要するにテレポーター。 もともとは古代魔法王朝時代に作られたネットワークで 世界各地に存在し、また現在でも新たに建造され長距離移動を行う人々のための重要な交通機関となっている。 ちなみにゲートの数(密度)は国によってかなり差があり、かつて古代魔法王朝が栄えていた西方諸国ほど密度が高まる。 逆に東方諸国では首都にしかゲートが存在しないなんてことも珍しくない。 サマン・クルス王朝は西方諸国の中でも一二を争うほどのゲートの充実度を誇り、ヴァイセンベルク市内だけでも5箇所のゲートが存在する。 ただしこれはその分、三級許可証で一度に移動できる距離が短くなるということも意味する。 そのためヴァイセンベルク市内から他所へ行こうとすると「なかなか市内から出られない」ということがよく起こる。 ゲートの使用には一級〜三級の使用許可証が必要となり、ランクが上がる(一級が最高)ほど一度に遠くまで移動できる。 一級はどれだけ遠く離れていても目的地まで一度に移動でき、二級は目的地までの間にどこか1箇所中継点を経る必要がある。 そして三級では目的地までの間に存在するゲートすべてを各駅停車で通過する必要があるため。 |
Q.26 主な通信手段(他国や他所の街などとの連絡手段。人力(飛脚)、馬(早馬)、伝書鳩、狼煙、魔法(魔法装置)、電話、インターネット、Xボート網…など) |
急を要する場合は伝書鳩やゲートの使用、転移呪文など。そうでないなら徒歩や馬で伝令を遣わせることが多い。 軍隊では狼煙のほか太鼓やラッパなどもよく使われる。 郵便や電話などの情報伝達のためのサービスは未発達で郵便局のような専門の機関は存在しない。 このため人々が遠方になにか連絡したいときは行商人などに手紙を預けることが一般的。 (当然、配送代としていくらか取られる。また途中で山賊に襲われるなどして届かないこともよくある) 手紙を専門に送り届ける飛脚や早馬のようなサービスは一応存在するものの あくまでも個人事業のため費用や所要日数などにはかなりのバラツキがある。 |
Q.27 主な宗教(宗教名、または人々が主に崇めてる神々やそれに類する存在の名前。SF世界でもコムスターのような例がありますのでその場合もここで) |
国教としているのは七大神の神殿の神々だがそのうちどの神を崇めるか、または逆に一切崇めないかは全て信仰の自由として認められている。 また、サマン・クルス政府や王家の関係者などが「自分はこの神を崇めている」などと公言することは基本的に無い。 (ヘタに公言してしまうとそれが正義となってしまってそれ以外の神の信者や神殿が肩身の狭い思いをするため) ちなみに一般的には広く「七大神の神殿の神々」と呼ばれるが、実際には各神の下に眷属が存在するとされ これらも合わせて信仰されているため実際の神の数は7柱より多い。また、神々の総数は国や地域によって多少変化する。 これは例えば水の女神のほかに川の神や海の神のような形で別に分けて崇めてる場合もあるため。 ただしこのようなケースでもそれぞれの神殿の神官同士で争いになることはまず無い。 (この例でいうと川の神なども全て水の女神のバリアントだという認識のため。つまりお互いもとより同業者なので争いにはならないということ。 「なるほど川の神…ですか。そんな考え方もあるんですね。でもお互い水の女神の信者という意味では同じですし、ここはひとつ穏便に」で済んじゃう(笑 ) 人々がどの神を崇めているかに関係なく新生児が誕生したときは光の神や時の神の神官が祝福を行い、 死者が出たときは闇の神や冥府の女王に仕える神官が葬儀を取り仕切ることが多い。 |
Q.28 医療充実度(0(最低)〜5(世界最高)までの6段階評価で。一般の人々が受けられる医療のレベルや規模。Q.18の経済状況とも関係し、低いと新生児死亡率が上昇する) |
2〜3 いわゆる医学はあまり発達しておらず、薬学もさほど発達していない。 一般の人々が受けられる医療行為は主に瀉血や投薬(服薬)程度であり、あとはせいぜい清潔な場所で安静にしているぐらいしか無い。 また、外科手術は傷口を縫い合わせるなどの怪我の治療を除けばあまり一般的ではなく、開腹手術による患部の摘出などはめったに行われない。 (そもそも、それ以前の話として臓器や骨、血管などの状態を外部から確認する手段がほとんど存在しない。 さらに手術に関する設備や知識を持つものが限られていることや麻酔などの安全性が十分でないことなども手術が一般的でない理由) こうした理由から新生児や乳幼児の死亡率を低く抑えることはできておらず、疫病の流行などによりおおよそ20〜30%程度が成人前に死亡する。 白魔法による治療は行われているが、施療師(医者)や薬師(薬剤師)による診察・治療に比べかなり割高で一般市民が気軽に受けられるものではない。 ちなみに病気や怪我の治療を行うのはあくまでも白魔道士や白魔法の心得のある施療師であり、神殿の神官などの僧侶ではない。 そのためこうした治療目的で人々が神殿や寺院に赴くことはない。 (疫病退散の儀式を神殿や寺院が行い、それに市民が参列することはあり得るが) 出産の際は専業の産婆(助産師)が立ち会うことが多く、施療師などが出産に関わることはあまりない。 (薬師が痛み止めや出血を抑える薬などを処方することは普通に行われている) |
Q.29 軍事力(0(なし)〜5(世界最強)までの6段階評価で。都市などの場合は駐留する軍隊の強さだったり自警団の練度だったりテキトーに) |
3〜4程度 全体的に兵士の練度が高いレベルで維持され装備も充実していることからかなり高い軍事力を有していると言える。 また、北以外の三方を湖に囲まれているという立地から水軍も発達しており、三段櫂船(ガレー船)などの大型船の建造も盛ん。 ただ、練度が高い分、逆に兵士の数は他国に比べて少なくなりがちで数的に不利な状況に陥ることが多い。 |
Q.30 防衛力(0(なし)〜5(世界最高)までの6段階評価で。軍事力との違いは軍隊そのものの強さではなく立地などによる守りやすさや外部からの攻めにくさ) |
3程度 北以外の三方を湖に囲まれている半島という立地から、またその北部も東側はガルテルス山脈などの山々に囲まれていることから 陸路による外部からの侵攻はかなり困難であり守りやすいと言える。 ただし反面、北以外の三方は全て湖であり王都ヴァイセンベルクも湖に面していることから 水軍による攻撃に対してはさほど守りやすいとはいえず立地的な防衛力も並程度でしかない。 |
Q.31 治安(単に良い悪いだけでなくファンタジー世界の場合は盗賊ギルドの規模などもここで。Q.18の経済状況とも関係する) |
刑事事件の処理に当たる巡査官(警察官)や治安維持に当たる専門の部隊が軍隊に存在することから王都などの大都市ではかなり治安が良いと言える。 ただし、サマン・クルス王朝では統一された中央軍を整備していることから王侯貴族などの富裕層が各自で私兵を持つことは禁止されており、 そのため領主などが不測の事態への対応や治安維持のために支配下の街や村に私兵を派遣することもできないため末端の農村部では治安が悪化しがち。 (巡査官の管理も末端まではあまり行き届かないため余計に) ただ、こうした状況に対して村などでは代わりに腕に覚えのある若者などが中心となって自警団を結成していることが多く 訓練のために冒険者や退役軍人などに指南を依頼することもよく行われている。 それと町や村などの城壁(柵)の内側はこの通り治安維持が行われているが、それ以外の外部はほぼ手つかずであり 街道上での山賊行為なども横行しているほか、ゴブリンなどの妖魔が村を襲うことも珍しくない。 このため街や村を巡る交易商人などは目的地が同じ者同士が集まってキャラバンを結成したり冒険者や傭兵を護衛として雇うことが広く行われている。 盗賊ギルドは各都市ごとに存在するが、大きく分けてヴァイセンベルク系(王都系)、ヴェストセルシュ系(西部系)、ルツェルン系(南部系)に分かれ それぞれの範囲内の各ギルドはお互いに同盟・協力関係にある。 また、同盟・協力関係にない他の地方のギルドも同じサマン・クルス王朝のギルドという点では共通していることから 相互不可侵が基本であり国内のギルド同士による抗争はめったに勃発しない。 これ以外の都市(地方)のギルドはそれぞれが独立しているが規模は小さく活動もさほど活発でないことが多い。 |
Q.32 刑罰(種類や重さ。死刑、終身刑、懲役刑、禁固刑、罰金刑…など。Q.18の経済状況とも関係する) |
重い順に死刑、追放刑、懲役刑(強制労働)、罰金刑 Q.21で答えた通り無駄飯を食わせるほどの余裕はないため禁固刑は存在しない。 死刑は基本的には縛り首で斬首は騎士・貴族に限られる。 どちらの処刑方法にせよ処刑が行われるのは役場裏の広場で、処刑は一般に公開され処刑後2〜3日程度は見せしめのためそのまま放置となる。 ちなみに処刑を行うのは専門の役人で執行の際は他に闇の神の神官などが立ち会う。 追放刑は元々住んでいた街や村から追放するもので罪の重さに応じて「財産没収のうえ追放」「財産はそのまま追放」など多少変化する。 湖畔の港町などでは島流しも行われるが、追放刑に処せられた罪人全てが島流しとなるわけではない。 懲役刑は国有の鉱山での採掘作業や河川の整備のような国家レベルの公共事業などに従事させるもので罪の重さに応じて日数が変化する。 罰金刑は刑罰の中では最も軽いもので文字通り罰金を支払うもの。金額は罪の重さによって変化。また、罰金が支払えない場合は罪が一段重くなり懲役刑となる。 罪人の取り調べは巡査官が行い、その結果をもとに判事役人(裁判官)が罪を確定する。 罪の確定までに要する日時は長いものでも数日程度であり、現代の裁判のように検事側弁護側双方が証拠を提出したり参考人を呼んだりするものではなく 巡査官による取り調べだけでほぼ罪が確定すると言ってよい。また、経済的に余裕のあるもの以外は弁護人を雇うことも困難。 (そもそも国家認定の弁護士という職業は存在しない) 地方の農村部などでは巡査官の数そのものが少ないこともあり自警団が代わりに取り調べを行い、村長や市長が判事役人の代わりに罪を確定することが多い。 ただしその後の刑の執行は村長や市長の独断では行えないため罪人の身柄を上位の都市へと移送することになる。 (このとき村長や市長による罪の確定書がともに送られるため、改めて巡査官が取り調べを行ったり判事役人が罪を確定することはない) |
Q.33 特殊な設定(その国や集落ならではの何か特殊な設定) |
サマン・クルス王朝は国内に古代魔法王朝時代の遺構が数多く存在すること(うち一部は未だに力を保っている)や、 魔法教育および魔法研究のレベルの高さなどから西方諸国随一の魔法大国としても知られており ハボック大公やバンデ・ネレ導師、ラファールなど魔法関係の著名人も数多い。 こうしたことから魔法を学ぶためにサマン・クルス王朝へとやってくるものは非常に多く 特にヴァイセンベルク西区のヴィル・デ・ルヴァイン魔法学園周辺やケールシュタイン大学周辺、 ヴェストセルシュ南区のホーンバッハ魔法学園周辺では大規模な学生街が形成されている。 ちなみに魔法そのものは訓練さえ受ければ誰でも扱える技術に過ぎないが、日々の生活でこれらを多用することは精神的な消耗の意味からもあまりない。 (例えばお湯を沸かすのにわざわざ「融解」などの呪文を使うことはあまりなく、普通は火打ち石などで火を起こしてそこへ鍋をかける。 ただし呪文を使ったほうが早いのは確かなので時間がないときなどはこの限りではない) |
Q.34 歴史(その国や都市の大雑把な成り立ち) |
現在(大陸暦2495年)から2500年ぐらい前にクルサリオル人と呼ばれる原初アーリキニア系の民族がこの地に国家を形成、 1500年ぐらい前に現在のローレシア地方やターレス地方、ネイス地方、北エナイゼン地方周辺を中心とした国家がサマン・クルス王国と呼ばれるようになる。 その後は徐々に南へと支配地域を広げていき、350年ほど前に南部都市国家で最後まで残っていたヴァニジア大公国が陥落、現在のサマン・クルス王朝の国土が形成された。 (南東の湖上に浮かぶサーバルネル諸島が支配地域となるのはその50年ほどあと) 現在から300年ほど前に軟弱で優柔不断な国王レイドル2世・フルグラント・ヴァン・ジュンゲルヴァルトが 周囲の貴族からの讒言により時の大元帥であったアルダー・エレクシス・ヴァン・ウィルダネス伯爵を解任、さらに減封という処分を課す。 これを不服としたウィルダネスがクーデターを敢行し内乱が勃発。 数年後、最終的にクーデターは成功しレイドル2世以下ジュンゲルヴァルト家は子供も含め一族郎党全員処刑され断絶。 これをもって国名をサマン・クルス王朝へと改名、このウィルダネス朝が継続し現在に至る。 このときクーデターを共に戦ったウィルダネス直属の部下たちがその後爵位を与えられ フルンブート侯爵やヤーマスブルク侯爵、エンベルク伯爵などとして現在でも権勢を誇っている。 ちなみにこのクーデターで政府側に付いた貴族はクーデター後にことごとく断絶、 また、中立を保った貴族だけでなく後顧の憂いを断つ意味からクーデターを支援した貴族ですらも様々な因縁をつけられて結果としてほぼ断絶し、 爵位にはかなりの空きが生じることとなる。 現在でも大貴族として知られるラ・エクスヴァルト伯爵家やエタンダール伯爵家などは第3代国王のカリーンの代に任じられたもので 現在まで続く主な貴族が出揃うのは大体この頃になってから。これは初代国王アルダーの治世より30年ぐらい後のこと。 こうした時間差もあって現在旧王派として団結している貴族のほうが伝統や格式という意味では新王派の各貴族より上ということになる。 |
Q.35 概要(その国や都市がどんなところかの大雑把な説明) |
サマン・クルス王朝。 五湖大陸の北西に位置する「騎士の国」の一国で首都はヴァイセンベルク。 グラン・カイアル大湖に突き出たサマンディール半島とその南東の湖上に浮かぶサーバルネル諸島を領土とする長い歴史を持つ大国で 「騎士の国」の中ではヴァルスフ帝国に次いで第2位の国土面積を持ち、また西方諸国随一の魔法大国としても知られる。 北以外の三方をグラン・カイアル大湖に囲まれているという立地条件により古くから水上交易で栄える。 |